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おばあちゃん

隣の部屋のおばあちゃんは80歳。
いつも私を見ると「元気そうねぇ~ごはんはしっかり食べてるかい?」と
声をかけてくださいます。
鼻の奥に腫瘍があるのか、もう11月からずっと入院治療を繰り返しているそうです。
放射線治療で顔の中心部を真っ赤に腫らし、後頭部は放射線治療の影響で脱毛していました。

「私ねえ、今まで髪をこんなに白くしたことないのよ。ほら、頭もハゲちゃってさ。」

おばあちゃんはずっと毛染めをしておしゃれをしていたそうで、笑顔で話をしていらしたけど
きっととっても辛いに違いない。
何歳になっても女性は女性。
化粧ができない、美容室に行けない、そして脱毛…。
こんなにつらいことはないと思う。

そして私よりずっとずっと辛い抗癌剤治療に放射線治療をやってきたおばあちゃんなのに
術後の私に「あ~~頑張ったねえ。辛かったねえ。もう大丈夫よ。よくなるわよ」と
何度も声をかけてくださいました。
これがどれだけ嬉しかったことか。

そんなある日。
あまりにも天気が良くて、病棟廊下の奥の窓ガラス越しの景色を眺めていたところ
気づいたら隣におばあちゃんがいました。

「今日は本当にいい天気だねえ。気持ちいいねえ。」とおばあちゃん。
「ここの廊下に長椅子でもおいてくれたら、ゆっくり話ができるのにね」というので
「あーそうですねえ。いいアイディアですね!」と言いました。

「ここは楽しい話をする場所。そしてここは怖い話をする場所」と、すぐ隣にある
家族と医師とが話す部屋を指さして言うおばあちゃん。
かわいい…(笑)
確かに手術結果や治療結果はいいことばかりではない。
厳しい話をしなきゃならないこともあるだろうし、おばあちゃんはそんな経験を
したのかもしれない。

「医学が発達するのは素晴らしいことだけどね。私は病気がわかる前に死にたかったの。」って。

色んな話を、外の景色を見ながらたくさん話しました。

みんな元気になって笑顔で帰られたらいいのに…

そう思わずにはいられない瞬間でもありました。

| 甲状腺癌 | 11:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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