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イノチ

0820.jpg

私が大好きだったわんこが、たった1歳でこの世を去りました。
出会った瞬間から愛おしく、人懐っこく、本当にいい子でした。
お姉ちゃんはちょっぴりおすましさんな子だったから、対照的な
イメージでした。

どうにかできないか、どうにか方法はないものか。
必死に文献を読みまくり、同期や先輩獣医師のアドバイスを受け、そして
自分の病院行くついでに人医療の専門医にも相談してみたり。

でも、ダメだった。
私は全く役に立たなかった。

彼が奇跡的に生き抜いたのは、明らかに家族愛でした。
それ以外に説明がつかない。




今年の夏は猛暑だったせいなのか?
7月8月は本当に重症例が多く病院にやってきました。
来院した時点で亡くなっていた子もいました。

重度の肝疾患と貧血だったにゃんこは、入院治療でなんとか救えないかと
がんばってみたけど、悪化する一方でした。
それでも彼のプライドで、フラフラの体で必死にトイレに行って
おしっこをしていました。
しかし、ある日とうとうトイレで倒れていました。

輸血が必要なくらい貧血がすすみ、けど、旦那に相談してみたら
輸血で解決する問題かな…と。
確かにそうだな、明日の状態みて考えようか…と思っていたのですが、
夜10時頃様子を見に行ったら、もう呼吸も危険な状態になっていました。

お父さんが大好きだというにゃんこ。
「…もう、おうちに帰ろうか」
と声をかけると、声にならない声で口をあけ、私を見ていました。
電話で飼い主さんに連絡し、すぐに迎えにきてもらいました。
点滴を取り、体をそっと撫でて「おうちに帰ろうね」と言って
旦那さんがその子を抱きかかえ、奥さんが清算をしていたときのこと。
突然「グゥ~~!!」という声と共に体をのけぞるにゃんこの姿が。

大好きなお父さんに抱かれて安心したのでしょうか。
その、大好きな匂いに包まれて彼は静かにその命を終えました。

号泣するご家族をみて、また自分の無力さを感じました。



そんな話を知人にしたときのこと。
こんなことを言われました。

「ladyは(動物の死に)慣れてるからいいよね。私は無理だな」

…誰が慣れてるって?
何がいいって?

ふざけんな。
慣れるもんか!

飼い主さんがその子に惜しみない愛情を注いでいる姿を長く見ていればいるほど、
その子が亡くなったときに深い悲しみに沈む姿を見て、私だって号泣したい気持ちで
いっぱいなのです。
けど…
一緒にいつまでも泣いていてはダメなのです。
だって私は獣医師だから。
私は獣医師として、きちんと最期までやるべきことをやって、飼い主さんと動物に
敬意を払って見送らなければならないと思っています。

それを「平気そうだ」「死に慣れてる」なんて思われるなんて…。

この言葉はすごくすごく傷ついた。
けど、それを反論しても仕方ないのかな。
そう見られてしまう自分にも問題があるのかもしれない。

けど、ここでハッキリ言わせてください。
人であろうと、動物であろうと。

「死」というものに慣れることはこの先もずっとない。

| 動物病院 | 19:03 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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