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茄子の揚げ煮

20140212 (3)
本日の夕飯メニュー「茄子の揚げ煮」


父が亡くなったあと、父の部屋をみていたら入院中の体調を記載した紙が
出てきました。
亡くなる前日に食べた食事に「ナス」と書いてあり、母にどんな料理を
作ってあげたの?と聞いたら作り方を教えてくれました。

茄子の揚げ煮は父が最期に食べたものであり、母の味でもあり。
一生忘れられない1品です。

最期まで必死に生きようとした父。
治療もなく、肺癌から肝転移した癌は容赦なく父を襲い、激痛に苦しんでいました。
けど、意識朦朧となりたくないと頑なにモルヒネを拒んだ父は、ロキソニンだけで
耐えていました。
お願いだからモルヒネを使って…と父を説得し、やっと軽い麻薬を受け入れてくれたものの
飲み込みが悪くなったという理由で再びモルヒネを却下。
母が毎日作って持ってきてくれる料理を、生きるために必死に食べていました。

父の面会のために札幌から名古屋へ行った日。
ちょうどベットシーツの取り替えのため、車いすに乗った父がディルームに連れて来られました。
時間も夕方で、真っ赤な夕日が沈もうとしていました。
ふいに父が弱り切った力を振り絞って窓の方へ行こうとしていたため、私が車いすを押してあげました。
じっと夕日を見つめる父。
その姿が私も母もなんとも言えない気持ちになりました。

そのわずか6日後に父は亡くなるのです。
まるで自分の最期の時間が迫っていることを悟っていたかのようでした。

あれからもうすぐ1年が経ちます。

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